香里ヌヴェール学院 教員研修「主体的・対話的で深い学び」をシェア

今春から、共学化、校名変更、21世紀型教育改革を実行に移した香里ヌヴェール学院。国際バカロレア(IB)及びIBの私立学校バージョンのラウンド・スクエア同様、教師も生徒も共に探究者である。定期的に教員が一丸となって研修を行っている。

PBL(プロジェクト型学習)という探究型授業を基礎に教育活動や授業が展開している。多様な学習スタイル、思考のスキルももちろん大切であるが、それは問いの世界にどれほどかかわるかその重要性が大切である。by 本間勇人 私立学校研究家

聖学院のSGTは知のアーティスト。

聖学院は、21教育企画部(部長は児浦先生)を中心に、21世紀型教育を推進している。特にPBL(プロジェクト学習)の授業への応用を進める教師(SGT:スーパーグローバルティーチャー)は、どんどん増えている。

聖学院のSGTは、メディアでも頻繁に取り上げられる「思考力入試」を開発しているが、そこにはふだんのPBL型授業のエッセンスがあり、言うまでもなく、そのエッセンスを普段の授業に活かしている。今回は、普段のPBL型授業のブラッシュアップの研修の取材者及びアドバイザーとして参加した。by 本間勇人 私立学校研究家

(聖学院のSGTは、高校の体育祭終了後、疲れているにもかかわらず、自主的に研修を行うほどパワフル。)

八雲学園 イエール大学と感動のリベラルアーツ連携<了>

声楽部から始まった音楽による<empathy>は、glee部、軽音楽部、吹奏楽部へと進むにつれて、拡大しダイナミックに展開していった。八雲学園の豊かな音楽活動に改めて感動したが、イエール大学のWhimメンバーのジャンルを超えた音楽性に、あらゆることに好奇心を抱き、領域横断的に<empathy>を響かせる何か強靭な精神性を感じないわけにはいかなかった。

(軽音楽部とロックンロールで弾けた。)

八雲学園 イエール大学と感動のリベラルアーツ連携②

Whimのメンバーと八雲生が、<stranger>から<community>に変容するにはどうしたらよいか。それは、もちろん、コミュニケーション。毎年、最初は日本文化や日本の食事をいっしょに体験する。しかし、今年は様子がかなり違ってた。

八雲学園 イエール大学と感動のリベラルアーツ連携①

今年もイエール大学の女性コーラスチーム“Whim’s Rhythm(通称Whim)”が八雲学園を訪れた。もう5年目だ。Whimは、プロのチームではない。イエール大学の在学生で女性のみで構成されるチーム。
 
しかし、プロ顔負けのコーラスチームで、選抜された優れた人材が集まっている。優れているというのは、音楽の才能があるのは大前提で、それだけではなく、スポーツや学問、芸術など多様な潜在的才能の花を開かせる自分に挑戦し続けるマインドセットがなされているということを意味する。
 
つまり、豊かなリベラルアーツをイエール大学で学び優れた成績を収めているのだ。by 本間勇人 私立学校研究家
 
 

新テストに関して本機構加盟校の先生方インタビューされる。

今月5月16日、大学入試センター試験に代わる新テスト「大学入学共通テスト(仮称)」の実施方針案を文部科学省が公表。「脱知識偏重」を目指すビジョンは、本機構とも重なる。その入試改革の柱は、英語の民間検定試験活用と、国語、数学への記述式問題の導入である。
 
国語の記述式問題については、毎日新聞(2017年5月17日)で、工学院中高の平方邦行校長は「思考の過程などを測るなら、内容をさらに検討する必要がある」と語った。
 
英語の民間検定試験に関しては、読売新聞(2017年5月17日)が、三田国際のインターナショナルクラスのケースを紹介したうえで、田中潤教頭の「大学入試改革に反応して(本校を)進学先に選ぶ保護者も多い」という発言が取り上げられた。

「グローバル高大接続準備教育」への未知/道

5月27日(土)、明海大学で行われる「第2回21世紀型教育機構シンポジウム」では、「高大接続改革」が「グローバル高大接続改革」という時代背景があることを皆様と共有したいと思います。今週、文部科学省の「高大接続システム改革会議」は、2020年の大学入試改革の大きな柱である新テストに関連する「4技能英語の入試」と「国語と数学の記述問題」の例を公開しました。

CEFR基準でB2以上の英語力や知識論理型思考力から論理創造型思考力へシフトするビジョンが明快に見えました。メディアや多くの識者は、採点システムや財政的な課題を指摘しつつも、それをいかに乗り越えていくかが重要であることを示唆していました。

そして、なぜ乗り越えなくてはならないかは、子どもたちに開かれている第4次産業革命を成功させる必要があるからです。あらゆる活動は、常に光と影があります。その矛盾やジレンマ、アンビバレンツな事態を前にして、回避したり逆もどりするのではなく、私たちは創造的にそのダブルバインドを解き、凍てついたネガティブマインドを溶かす使命があります。

変化を前に背を向けて変わりたくないと臆している方々と勇気と自信をもって進むためにも、試行錯誤の果てではありますが、いっしょに成功事例を創っていきたいと思います。幸い、21世紀型教育機構には、「高大接続システム改革会議」のメンバーが3人います。今回はそのうちの2名、本機構理事長の吉田先生、副理事長平方先生が登壇します。

今まさに旬の教育政策の希望と乗り越えるための提案をシェアできるでしょう。そして、そのための具体的な教育活動である、「グローバル高大接続準備教育」の情報もゲットできます。写真は、今回のシンポジウム参加定員200名の方とシェアする限定資料です。時代の変化と教育活動の変化は同期していて、どんどん進化しています。

「グローバル」という言葉自体、その意味や意義について再構築する時代です。次回シンポジウムあるいはセミナーに向けて、リーフレットははやくも書き換えなければならないのです。そのため、この資料は当日限りのものとさせて頂きます。当日お会いできるのを楽しみにしております。

 

「大学入学共通テスト(仮称)」の時代背景に「グローバル高大接続準備教育」

文部科学省は5月16日、大学入試センター試験に代わる新テスト「大学入学共通テスト(仮称)」の実施方針案を公表しました。約30年ぶりの入試改革は、「脱知識偏重」を目指し英語の民間検定試験活用と、国語、数学への記述式問題を導入します。

このような思考力重視の知の改革ともいうべき時代の背景には、第4次産業革命との遭遇があります。そこでは、高次思考によって、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティックス(STEAM)の分野で革新を起こせるイノベーターの育成が急務なのです。

そのためには、大学の改革、それに適切に接続できる高校教育、世界の産官学との知のコラボレーションが必須となります。どんなに優秀な人材も一人では、人工知能にはかないません。どんなに優れた高校や大学も、一高校、一大学では、革新のスピードに追いつけないでしょう。

「高大接続」は、一人の人間の進路を決めるだけのものではなく、グローバルな世界の行く末を決める重要な「環」なのです。この「環」は、多様で多角的なネットワークを結びつけます。今回の文部科学省の2020大学入試改革は、日本だけの問題ではないのです。今はまだほとんど気づかれていない「グローバル高大接続準備教育」は、やがて注目される時がやってくるでしょう。

5月27日(土)、21世紀型教育機構は、文部科学省と先進的グローバル教育プログラムを開発している明海大学と連携して、大学入試改革の本当のねらいとそれにつながる「グローバル高大接続準備教育」について考えます。

多くの方に参加して頂くことになりました。感謝申し上げます。いっしょに未来の中高、未来の大学、未来の教育を考えましょう。

定員に達しましたので、お申し込みは締め切らせていただきます。ありがとうございました。

シンポジウムのプログラムについてはコチラをご覧ください。

本シンポジウム開催の情報が、大學新聞(2017年5月10日)でも紹介されました。

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