工学院 トビタテ!留学JAPAN参加を支援

工学院大学附属中学校・高等学校(以降「工学院」)は、21世紀型教育を推進し、C1英語やPIL×PBL型アクティブラーニング、ICT教育、海外大学入学準備教育など教育改革を強力に進めています。21世紀型教育を押し進めるということは、あらゆる領域でまだまだ残っている20世紀型ものの見方や考え方の壁を打ち砕くという構えです。

今回国家プロジェクトである「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」も、20世紀型留学から21世紀型留学に大きく舵を切った試みです。当然、21世紀型教育を促進している工学院は、生徒の未来を創るためにも、ダイバーシティの環境を整えていますから、このプログラムに参加したいという生徒のサポートをします。

今回、同学院高校2年生の岩本ゆりなさんが、挑戦し帰国。第2回朝日教育講座(朝日新聞社主催、協力AERA)で、留学体験報告を果たしました。by 本間勇人 私立学校研究家

11月7日(土)、浜離宮朝日ホールで、「第2回朝日教育講座~グローバル時代の学びとは」が開催。登壇された方やパネラー、コーディネータの顔ぶれは、グローバル教育コンサルティング会社のIGS社長福原正大さん、文部科学官民協働海外留学創出プロジェクトのディレクター船橋力さん、大手企業の人事部の方、メディアからは朝日新聞社執行役員、AERA編集長、そして俳優の別所哲也さんなど多角的なアプローチで物語る豪華メンバーでした。

多角的なアプローチというのは、福原さんは、欧州系のリベラルアーツをきちんとベースにした教養を身につけるグローバルリーダー論を語っていました。船橋さんは、本質は行動によって正当化されるという、本質主義とはまた違うプラグマティックな考え方で新しい留学の在り方を創出する論を展開していました。

大企業の人事部関連の方々は、すでにいまここでグローバルなネットワークをつなぎながら仕事を構築していかなければならないグローバルマーケットの現状の中で必要なグローバル人材について企業の論理を展開していました。

俳優の別所さんは、エンターテイメントもグローバルな仲間からアーティスティックなアイデアをシェアできるなどと、目からウロコの話で会場を沸かせていました。

AERA編集長の浜田敬子さんは、バズワード化した「グローバル」という言葉を、各界の見識者に対するインタビューや取材を重ねて再編集し、そこで見えてきた幾つかの重要な視点をパネラーに投げかけていました。

多様性とは、人種や民族の問題もありますが、1つの「言葉」をめぐりこんなにも広く深い話ができるということを指し示しているということが了解できました。いずれの論者にも共通していたのは、他者から与えられた基準ではなく、“Who are you ?”を問い続け、「自分軸」を強力に立ち上げ、しかも多様な仲間との対話やつながりの中で、独りよがりではないお互いに受け入れられるような「「軸」を創り上げていくことができる人材がグローバル人材の共通の考え方であったということです。

当日の模様は、いずれ朝日新聞で記事として紹介されるそうですから、そちらを楽しみにしていてください。

さて、そのような万華鏡のようなインパクトあるグローバル人材の物語の渦の中で、岩本さんはしっかりと「自分軸」を見出してきたことを報告しました。一度目は工学院の3ヶ月留学プログラムでオーストラリアに挑戦し、そのとき発見したグローバルな世界で活躍できる自分を、さらに確かなものにしようと、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」にチャレンジしました。

3ヶ月留学の時に、オーストラリアの航空博物館や大学を見学しているうちに「航空工学」を学び、世界の人々の安心安全な空の交流を促進したいという夢を持ったのです。その夢をかなえるために、再びオーストラリアの現地校で物理や数学を学んだり、リサーチプロジェクト(日本でいうアクティブラーニング)、宗教(学んだ先がカトリック学校)を学びました。

そのとき、英語で学ぶことで、今学んでいる知識やスキルが英語を活用している50億人とつながっているということを感じ、ワクワクしたといいます。そして、トビタテ!留学JAPANのミッションでもある、日本のプレゼンスを高めるアンバサダーの役目も果たしました。自身が通う工学院の様子や居住地である八王子、東京、そして日本の文化などについて現地校の友人と語り合いました。

そのような幅広い学びや経験を通して、航空エンジニアとしての自分以外にも日本の文化や言葉を広める役割も果たせるという新しい自分の可能性も見いだせました。いずれにしても、支援してもらうばかりでなく、仲間ととともに世界に貢献していける自分軸を見出したのでしょう。

そのことの重要性を身に染みて感じたからこそ、今度はまだまだ留学ができない環境やそれがゆえに留学への意欲がわかない日本の状況を変えるエバンジェリストの役割も買って出ようとしているのです。今回の朝日教育講座に参加した生徒、学生、保護者、教師の方々はいずれも留学に高い関心を持っている方々でしたから、岩本さんの語りによって、勇気に奮い立ったことでしょう。岩本さんは、帰国後すぐにエバンジェリストの役割を果たしたことになったと思います。

生徒のユニバーサルな「自分軸」を創ることを応援している工学院校長平方邦行先生もかけつけていました。同学院は、岩本さんのエバンジェリストととしての役割を応援するために、留学中の報告の場として学校のサイトのブログ枠を提供しました。これだけの報告書を読むことができる機会も少ないので、ぜひご覧ください。

トビタテ!留学JAPAN

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記①

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記②

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記③

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記④

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記⑤

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記⑥

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記⑦

トビタテ!留学JAPAN オーストラリア留学日記⑧

 

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