(写真提供は児浦良裕先生)
8月11日と12日の2日間、教育研究センターのSGT教育研究プロジェクトのワークショップが千葉県木更津市のクルックフィールズで行われました。
SGT教育研究プロジェクトは、聖学院の児浦良裕先生や工学院の田中歩先生が主席研究員として活動してきたSGT教育研究会から新たに創設されたプロジェクトです。
このプロジェクトではフィールドワークをその根幹に位置付けています。そうすることで、より地球環境の問題をリアルに捉えることができることがひとつ。また、対面だからこそ発揮される全体的で統合的なコミュニケーションが「フィールド=場」のパワーを高めてくれることも狙いに入っていたのでしょう。
(写真提供は児浦良裕先生)
昨年度SGTアワードで最優秀賞を獲得した文大杉並の染谷昌亮先生が児浦先生とタッグを組んでこのプロジェクトの企画から活躍しました。そして先述の田中歩先生や和洋九段の新井誠司先生がサポートに入りながら全体をチームとしてうまくまとめていました。
(写真提供は児浦良裕先生)
参加したSGTは総勢18名、クルックフィールズで農業体験を行ったり生物多様性について学んだりしながら、さまざまな「循環」について考えました。ディスカッションでは2つのチームに分かれ、都会でこのような循環を実現させるためのアイディアを出し合い、さらにアクション/行動変容を起こすためのファクターを探りました。
(写真提供は児浦良裕先生)
20世紀に積み残してしまった数々の問題は、20世紀の方法論では解決できないでしょう。それは私たちが大事にすべき価値が変わってしまったからです。変わったというよりも、あると思っていた土台がすでに崩れていることが明らかになったのが今世紀です。地球環境や共生について、教科を超えた学びを続けていくことの意味が確認された2日間でした。
なお、プロジェクトの課題や動画などはCanvasというプラットフォーム上で共有されていて、今後の活動においても適宜参照されるとのことです。