八雲学園 進化する“Have fun” (1)
八雲学園について在校生にたずねると、決まって生徒は「楽しい!」と満面の笑みをたたえて答える。廊下を歩いているときにたずねても、掃除をしているときにたずねても、理科の実験をしているときにたずねても、ダンスをしているときにたずねても、チューター面談をおこなっているときにたずねても、吹奏楽を演奏しているときにたずねても、生徒会室でたずねても、メディアセンター(図書館)でたずねても、そして先生方にたずねても、「楽しい!」と答える。
後ろの方で、近藤校長が生徒と話している声がしたので振り返ると、校長は“Have fun”といって生徒を見送っている。MITメディアラボのプレイフルラーニングこそ究極の21世紀型教育であるが、その根っこはすでに八雲学園にあった。八雲学園の楽しい教育環境が、生徒の興味関心を探究心に進化させる。その姿を追った。(by 本間勇人:私立学校研究家)