7月23日(水)、工学院大学新宿キャンパスで、同大学附属中学校・高等学校は、プレスリリースを実施。テーマは「工学院大学附属中学校が21世紀型一貫教育をスタート 日本初のハイブリッドインタークラスを開設~大学で 企業で 世界でスカウトされるグローバル人材を育てる」。
2018年から2030年までに、日本は、世界の人々といっしょに生活する多様性に満ちた社会や学校に移行している。工学院はいちはやくその新しい世界に備え、そこでリーダーシップを発揮できる人材を育成する教育を整備する。by 本間勇人:私立学校研究家
今回、工学院大学附属中学校・高等学校が日本初の内容の教育改革に踏み切れたのは、工学院大学も大きく前進していることと関係している。グローバルな21世紀型社会は、超国家化、個人化が進む。生活インフラと知識インフラが、国と社会と自分を貫いて結び付く。2018年から2030年にかけて、20世紀型の産業はデューク大学のキャシー・デビッドソン氏などによれば65%は全く新しい21世紀型産業にとって変わられているといわれている。
いずれにしても、個人の生活基盤として、グローバル市場経済学と都市工学とIT知識工学が要になってくることは間違いない。そこで、大学もハイブリッド留学、建築学部、IT知識の充実を図ってきた。その大学の動きに連動して、工学院大学附属中学校・高等学校も教育改革が始まった。
後藤治常務理事によると、大学と中高は道路一本を隔てて隣接しているから、互いに自律して改革を行うも、協力できるところは協力していくという。施設面では、中高正門の迎えに新築している校舎があるが、そこで高大接続の学びの場をつくっていくということだ。
また、大学も中高も、プロジェクト学習(PBL)に取り組んでいるので、そのようなプログラムの1つのスタイルであるLearning by makingができるいわばMakers Spaceのような場もつくるということだ。
学び場の共有、PBLのコラボレーションという工学院グループ独自の化学反応が起こるということだろうが、さらに画期的な構想は「法人内飛び級制度」。たとえば、建築学部において、高校・大学・大学院9年かかるところを7年間で終えるようにするという。残りの2年間で、海外の大学院などに留学し、グローバルな感覚で活躍する建築家を養成できるようになるのではないか。
このように、工学院グループ全体で、改革が進む中、中高では、2015年に入学する中学生にHB(ハイブリッド)インタークラスを設置するカリキュラムイノベーションを断行することにした。