第5回 21会カンファレンス「教育セミナー」レポート

「グローバルリーダーと新テスト」 吉田晋先生(富士見丘理事長校長)

吉田先生は、2020年に予定されている大学入試改革における新テストの意味について語られました。真のグローバルリーダーを育成するためには、従来の大学センター試験のような1点刻みのものから、思考力テストに変わることは必然的な流れである一方で、中等教育の中身についても、従来の知識暗記型から思考力の育成に向かう改革が同時に求められることを強調されました。学校の教育が変わるという点においては、教員全員が改革に取り組む体制が整った私立学校に優位性があり、21世紀型教育を推進できる学校かどうかの分かれ目はそこにかかっているという未来が読み解かれました。

 

「21世紀型教育の哲学」實吉幹夫先生(東京女子学園理事長校長)

實吉先生は、学習指導要領の改訂の歴史を振り返りつつ、未来に向かう中では常に歴史に学ぶことが大切であるとお話されました。私立学校にはそれぞれ設立の理念があり、その理念は哲学的思考の結集であることと指摘されました。21世紀型教育のような新しい動きの底流には、過去の哲学者たちの叡智があるということを強調されました。

 

「新テスト対応の21世紀型教育」伊藤正徳先生(聖徳学園校長)

伊藤先生は、PISAや高大接続会議の流れの中で、21世紀スキルについて解説され、実際に聖徳学園でどのような授業改革に取り組んでいるかについての事例を紹介されました。iPadを利用することで学び合いの効果が発揮され、多様な答えがある授業によって子どもたちの主体性が育まれていることが語られました。

 

「新テストを突破する思考力テスト」清水広幸先生(聖学院副校長)

清水先生は、思考力テストと思考力セミナーを実施することで、学校の授業改革も同時に行ってきた聖学院の事例を紹介されました。動画を再生しながら、生徒の表情が生き生きしていることの背景に、教師がファシリテーターの役割を担っていることに注目されていました。そこでは、アイスブレークから発見思考タイム、そしてシェア体験から新たな問いの探求が生まれるプロセスについて解説されました。また、思考力テストの評価となるルーブリックの一例を紹介し、思考力テストが新しい評価と密接に関係していることを語りました。

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