第5回 21会カンファレンス「教育セミナー」レポート

パネルディスカッション「教育改革のモデルとしてのSGH指定校」

長塚篤夫先生(順天校長・高大接続システム改革会議メンバー)×江川昭夫先生(佼成学園女子教頭)×大島規男先生(富士見丘参与・SGH推進リーダー)

大島規男先生

モデレーターの大島先生が、プロジェクターに写真を投影するところから、ディスカッションは開始されました。最初に示された写真はSGHの活動として順天の生徒がフィリピンの貧困地帯に行って撮ったもの。昨年撮ったという1枚目の写真では記念撮影のようになっていたものが、今年撮った2枚目では、現地の言葉を使って、現地の子どもたちとともに活動をしている様子が示されていました。その2枚の写真に生徒たちの成長の跡が見られると長塚先生が解説をされました。

長塚篤夫先生

続いて示された写真では、佼成女子の生徒がスリランカでイスラム教徒の女子生徒とともに撮った写真を江川先生が読み解きました。キリスト教教会、イスラム教のモスク、ヒンズー教寺院、仏教寺院、と4つの宗教の施設を回り、宗教に対する見方を深めようとする佼成女子のSGHプログラムが紹介されました。

江川昭夫先生

 

さらに、国内の事例として、富士見丘の生徒が慶應義塾大学理工学部の研究室と共同研究している写真を大島先生が読み解きました。そこには大学生と富士見丘の生徒が写っていますが、大学の先生は写っていません。探求型の学びを生徒にしてもらうためには、教師が教えるという役割から脱却する必要があることが強調され、今後の入試改革における多面的な評価において、子どもたちの成果物が評価対象になることで、教師の役割が変わるであろうことが示唆されました。

 
 

「SGTとは」佐野和之先生(かえつ有明教育統括部長)

 

佐野先生は、SGT(スーパーグローバルティーチャー)の一つのモデルとして、1枚の写真をプロジェクターに映し出しました。そこにはアクティブラーニングを行っている同僚の金井先生の姿があり、その手法を一例として紹介されました。何かを教え込もうとするのではなく、関心や好奇心が育つための「安心・安全の環境」を作り出すこと、また、思考力を発揮するベースには共感的コミュニケーションがあることを強調し、教員が自らの存在に磨きをかけ続ける必要があると語りました。

 

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