11月14日(土)、三田国際学園では、全校で、在校生保護者対象授業公開を行いました。どのクラスどの教科でも、先鋭的なアクティブラーニングを当たり前のように行っていました。「先鋭的な」というのは、1つは、どのクラスでも解が一つではない、創造的な思考をどこまでも広げていく授業展開であるということを意味します。
もう1つは、対話や議論、プレゼンが行われていて米国の大学のセミナーさながらのレベルになっているということをさしています。さらに、全員がiPadを自在にこなし、学びのツールから思考のテクノロジーにシフトしているということなどを示しているのです。
特に、インターナショナルクラスの理科や社会は、オールイングリッシュで行われていたのは圧巻でした。 by 本間勇人 私立学校研究家
今年は、アクティブラーニングという言葉を聞かない日はないぐらい、私立公立問わず、喧しく話題になっていたわけですが、明らかに形だけのものもあり、今では「本物アクティブラーニング」かどうか保護者もチェックできるような目が必要になってきたと言われるようになりました。
保護者が参観に行ったとき、質の良い本物アクティブラーニングは、生徒の構えが主体的だし、思考する時は没入して集中しています。そして、互いの考えを受け入れながら、互いに質問し合っている議論のシーンが目に飛び込んでくるものです。
なんといっても、キリッとした表情、真剣な眼差しは、そのアクティブラーニングが本物であることを象徴しています。
教師と生徒の関係も、教える教わるの関係ではなく、互いに学習者であり相互通行型授業になっているというのもポイントです。
iPadがリサーチや学びのツールである以上に、ロイロスクールノート・アプリやグーグルドライブによって、ネットワークにつながって、互いの考えをシェアし、複眼的に思考するテクノロジーにシフトしているかどうかも重要です。
そして、なんといっても「シラバス」がシンプルにデザインされているということ、そのシラバスの構成がエクステンドエッセイの骨格になっていて、アクティブラーニングに身を任せると、論理的に表現するスキルを身体化して暗黙知に転換することができるということは最重要かもしれません。
もちろん、豊かな知性と感性の両方を兼ね備えた教師の人間の大きさが一番であることは言うまでもありません。
三田国際学園のように、全教師が一定水準以上の「本物アクティブラーニング」を実行できる学校は、他にありません。
それゆえ、生徒はみな自信に満ちたすてきな表情をしているのです。