アサンプション国際小学校 理想的で実現力あるグローバル教育

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今春、アサンプション国際小学校は、校名変更、共学化を果たし、イマージョン教育、PBL型授業、ICT教育という21世紀型教育のソフトパワーを一気に実現した。昨年、武井校長と教職員が一丸となり、基礎基本学力を育成する土壌であるPBL型授業の研修を実施。教職員全員がPBL型授業を展開できるようになった。

教育は<プロセス>の質が向上し続けると、その過程で雰囲気が膨らむ。共感できる興味関心がもてる雰囲気が醸し出されると、訪れた人々は共感共鳴共振する。今春応募者は飛躍的増。改革の針は成功のベクトルに触れた。

すでに昨年から実施する説明会はすべて予約がいっぱいになっていたが、その勢いは、今年も続く。7月、8月と行う学校説明会と入試体験はすでに定員に達している。教育のプロセスの質向上こそが、生徒や保護者にとって最大の魅力であることを示すシンボル的な学校である。アサンプション国際小学校の教育のカタチは、世界に認められる学校となろう。by 本間 勇人 私立学校研究家

(今回の記事で使う写真は、すべて同校サイトから)

アサンプション国際小学校は、カトリック学校であるから、一貫して「自然と社会と人間の精神」の持続可能な循環ができる智慧と感性と身体を養う教育を徹底している。「カトリック」という言葉は、「普遍的」という意味もあり、グローバル教育の精神の根源的な光を意味している。

したがって、今年ユネスコスクールにも認定され、その活動はさらに世界貢献に広がる。

それゆえ、コースにもイングリッシュコースを開設している。卒業時にCEFR基準でB1(たとえば英検2級)に到達可能な英語4技能教育及び英語以外の教科でも英語で行うイマージョン教育を行っている。

アサンプション国際は、英語以外にもフランス語も学習している。したがって、フィリピンの姉妹校のみならず、フランスの学校とも国際交流がある。隣接している中高に訪れた海外からの生徒は、同校も訪れ、交流している。英語ももちろん大切であるが、このとき、生徒達は「ホスピタリティ」「フレンドシップ」を発揮する。カトリック用語で言えば「隣人愛(man for others)」をもって交流するのだ。

それでは、いかにして「隣人愛」は育つのであろうか?

それは、異年齢交流というグローバルな交流の最も身近で最も重要なコミュニケーションの機会をたくさん作っているからだろう。

低学年のケアを高学年がしていくわけであるが、そこで「ホスピタリティ」「フレンドシップ」が養われるのは説明するまでもない。しかし、もうひとつ重要なタレントが育つ。それは「クリエイティビティ」だ。他者といっしょに「楽しむ」には、どんな企画や活動が求められているのか創意工夫がなされるのでる。

このような活動のベースには、先生方一人ひとりが、暗黙知としてすでに行ってきたPBL(プロジェクト学習)がある。それを見える化して、シェアすることによって、よりシステマチック(カトリック用語で言えば「ぶどうの樹液の循環」)に徹底できた。

PBL型授業とは、調べたり、議論したり、まとめたり、発表したりと「対話」がベースの授業。「対話」といっても、「会話」とは違い、欧米教育の土台である「ダイアローグ」で、基礎的思考から高次思考に上昇していくコミュニケーションシステムのことを示唆している。

この欧米教育で当たり前のように活用されている「ダイアローグ」であるが、はじめプラトン―ソクラテスの「対話篇」からはじまり、それをヨーロッパの基礎としたのがカトリック神学である。ルネサンスを経て啓蒙期以降、それはルソー、カント、ヘーゲルなどによって、「弁証法」という哲学にシフトしていく。この弁証法が欧米の教育の土台となったのである。

そして、21世紀型教育において、日本でも哲学教育が徐々に広がり始めている。アサンプション国際中高でも、校長哲学教室が定期的に実施されているが、この手法は、このようにヨーロッパの知の基盤だったのである。というよりも、それを広めたカトリックの精神的遺伝子を脈々と受け継いでいるカトリック学校アサンプション国際の面目躍如ということだろう。

そして、この「ダイアローグ」をシステマチックにフローチャートとかアルゴリズムとして受け継がれているのが「人工言語」である。つまり「プログラミング」なのだ。アサンプション国際小学校で、はやくも「プログラミング」教育が行われているが、それは、「ダイアローグ」の基礎である「自然言語」の学びが一方で極めて大切にされているからだ。

「自然言語」とは、「日本語」「英語」「フランス語」・・・など世界の人々が日常使っている言葉であるが、「人工言語」は、この「自然言語」を鏡にt作られたのであるから、「自然言語」が大切にされている学校にとって、プログラミング教育は、その延長上であり、極めて自然な教育活動なのである。

この「自然言語」を中心に多様な教科を学んでいくコースが、グローバルコースである。「はじめに言葉ありき」。この言葉は「ロゴス」である。神の言葉のことであるが、それゆえ、「ロゴス」はただ論理的な言葉のことを指しているのではない。隣人愛という他者を尊重する心も同時に前提されている。

現代でも、議論をする際には、論理的思考を使うことと、議論の相手を「尊重」することというのが、条件に入っているのも、カトリックの精神的遺伝子の継承である。欧米の教育の根源的な精神が現代化されて、教育活動に浸透しているのが、アサンプション国際小学校である。

やがて、世界から評価される小学校として、世界のモデル校となるだろう。

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