2019年10月6日、満を持して、聖学院<Future Center>で、「第1回未来を創る教師セミナー」を開催します。発足8年目を迎えた21世紀型教育機構のPBL(Project Based Learning )授業は、デジタルネイティブでグローバルネーティブの今の中高生の<新しい学習経験>の場となっています。2021年から目に見えて始まる光と影の交錯する中で、人口は確実に減っていきます。今までの学びでは、生徒の未来がどうなるかちょっと想像するだけで凄まじいことになってしまいます。それを回避する対応はいかにしたらよいのでしょうか?
それは、教育改革、中でも<新しい学習経験>を生み出すことだと言われています。昨年のノーベル経済学賞受賞者のポール・ローマー教授は、その<新しい学習経験>で、人口減の経済社会を活性化する理論として「内生的理論」を立てました。すでに1980年代から提唱されていたのですが、ようやくその重要性を世界が認識したということでしょう。
そして、その<新しい学習経験>の必要性を、経産省も強く認識し、「未来の教室」提言をまとめています。その中でICTを絡めたPBLを推奨しているわけです。21世紀型教育機構の加盟校は、8年前からそれを通常の教科の中でPBL授業はいかにしたら可能かを実践してきました。今では、多様な事例があふれはじめました。
そして、ことは21世紀型教育機構だけの話ではありません。たとえば、想像してみてください!今のままの学びで、目の前の13歳の中1が21年後の2040年に34歳になったときのことを。ぞっとしませんか?そこで、そこをなんとかしなくてはと思っている情熱的な先生方、塾の先生方、そして保護者の方と21世紀型教育機構のPBLをシェアすることにいたしました。
今年から、聖学院の児浦良裕先生、工学院の田中歩先生が、21世紀型教育研究センターリーダーとして、以上のようなミッションを学校を越境して行います。すでに、今年5月、6月とお2人の先生の仲間と≪Z世代≫中高生は、活動を協働しはじめました。今度は21世紀型教育機構加盟校どうしの学校越境だけではなく、広く心ある方々とシェアのネットワークを拡大していこうと決意いたしました。日本の(いずれは世界の)Z世代中高生全員が<新しい学習経験>を体験できるようにすることこそ、教育で社会を世界をより良き状態に変えていくことができるでしょう。ここにこそ平和が根付きます。かつて世界は、軍事力で平和を求め、次に経済で平和を求めてきました。そして今は平和は教育によってもたらされます。21世紀は真の意味で教育の世紀です。
お申し込みは終了いたしました。たくさんの方にご参加いただき感謝申し上げます。
<趣旨>
プログラム(敬称略) 総合司会 神崎史彦 株式会社カンザキメソッド代表
(21世紀型教育機構サポートメンバー)
第Ⅰ部 授業体験ワークショップ<世界を変える創造的才能が生まれる授業>
13:00~14:30「思考力入試体験授業を題材に」
児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長
21世紀型教育研究センターリーダー
内田真哉 聖学院 技術科主任・21グロウスマインドセットリーダー
第Ⅱ部 リフレクションワークショップ <第Ⅰ部授業解題>
14:40~15:20 「ハーバード流儀のアクティビティタイプを媒介として」
本橋真紀子 聖学院 学年主任・21数学的思考リーダー
田中歩 工学院 教務主任・21世紀型教育研究センターリーダー
第Ⅲ部 対話 <教科授業と教育活動を有機的に結びつける>
15:20~16:00 「カンボジア問題解決型プログラムMoGと教科授業をつなぐメタファー<思考コード>の活用」
児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長
チームカンザキ PBLの新しい理論と実践のジェネレーターチーム