21会校情報

工学院の図書館 新しい学びの拠点 (1)

2015年にPISA(OECD生徒の学習到達度調査)は、「協調学習」の調査をする予定である。従来通り、読解、数学、科学のリテラシーも調査するが、1人ひとりのリテラシー習得のための学び以外に対話や議論など「関わり」を通して学ぶ新しい方法が注目されている。グローバル人材の希求、ICTによるイノベーション教育の隆盛が、相互に協力し合う学びや共に生きる活動を必要とするからでもある。では、このような新しい学びの実情は、日本の教育ではどうなっているのであろうか。どうしても大学受験準備が授業の中心にならざるを得ないというのが、多くの現場の教師の本音であるともよくいわれる。しかし、2007年以降ほとんどの学校で司書教諭が置かれてからというもの、新しい学びの拠点として学校図書館が機能するようになった。その先進校である工学院大学附属中学校・高等学校(以降工学院)の図書館の司書教諭有山裕美子先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究科)

 

聖パウロ学園高等学校 自立とグローバルな視野・思考を育てる多様な体験の場

聖パウロ学園高等学校(以降「聖パウロ学園」)では、高校3年という短い時間でありながら、広大な「パウロの森」の中で、生徒たちが大きく豊かに成長する教育プログラムがつくられている。都市化とコンビニエンス化の時代にあって、豊かな精神の復活の場が広がっているかのようだ。理事長校長髙橋博先生と副校長倉橋和昭先生に、その教育の創意工夫について尋ねた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

工学院 平方新校長「21世紀型工学発想と思考デザインの時代へ」

今年、工学院附属中学校・高等学校(以降工学院)の新校長として就任された平方邦行先生は、一般財団法人東京私立中学高等学校協会(以降協会)の副会長として、グローバルな時代における21世紀型教育のビジョンを掲げ、全国の私立学校にその探求・開発・実践を提唱してきた。今回新校長として就任した工学院の教育についてインタビューした。(by 本間勇人:私立学校研究家) 

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