21会校情報

富士見丘 本物のグローバル教育をゆく (4)

富士見丘のグローバル教育の基礎は人間力育成にあるのだが、人間力の育成の奥義は通常授業にあった。

-―自主研究「5×2」の教育システムは、生徒1人ひとりが、自分のテーマを深めていく過程で、内から外に自己開示してゆき、外のネットワークとつながっていくということはわかりました。しかし、それは「5×2」の「2」の部分のお話で、「5」の部分である通常授業はやはり教える授業なのでしょうか。そうすると、他の学校でもよく語られるように、月曜日から金曜日までは受験指導で、土曜日は教養教育というわりきった考え方という理解でよいのでしょうか。

白鶯先生:教える授業であるというのは、そうですが、受験指導をやっているというのは違いますね。そのような割り切り方だと、「5×2」という表現である必要がない。「5+2」でよいわけです。しかし、そうではないのです。

富士見丘 本物のグローバル教育をゆく (3)

学校を中心とする学びの環境の中で、生徒1人ひとりがそれぞれの好奇心や関心を抱く。それを学校内で学ぶだけではなく、外にも目を向け、あるときは外のネットワークとコラボして、新しい発見をし、課題を解決する活動をしていく。その活動がやがては進路やライフスタイルにも影響を与えていく。生徒会のプロトタイプが、学内全体に広がっている実感が伝わってきた。

富士見丘 本物のグローバル教育をゆく (2)

富士見丘は、「知識のある人」「信念のある人」「思いやりのある人」「バランスのとれた人」「探究する人」「考える人」「コミュニケーションができる人」「心を開く人」「挑戦する人」「振り返りができる人」総体としての人間力を、グローバル教育の基礎としている。その教育システムについて対話は深まった。 

富士見丘 本物のグローバル教育をゆく (1)

富士見丘中学校高等学校(以降「富士見丘」)の破格なグローバル教育の評判は、かなり広まってきている。帰国生からの問い合わせも多い。ロンドン大学キングズカレッジとの提携により、同大学のジョーンズ先生からは、富士見丘学園のグローバル教育の基礎がしっかりあるから、進学してから大いに探究し才能を伸ばしていけるだろうというメッセージが届いてもいる。

この富士見丘のグローバル教育の基礎は、ハイレベルな英語教育のみならず、グローバル社会が必要とする人間力も育成するところに特徴がある。グローバル教育の根っこについて、教頭大島則男先生と副教頭白鶯訓彦先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

左から 大島教頭、白鶯副教頭

桜丘のイノベーション 教育の質JUMP (3)

桜丘の教育イノベーションによって、生徒1人ひとりが翼とコンパスを持てるようになる。自分の世界、他者との世界を創り出す発想と方法。つまり、夢を抱き、夢を実現する。そして、桜丘がドリームチームになることを予感させる。

桜丘のイノベーション 教育の質JUMP (2)

品田副校長の話をお聞きしていると、本当によくリサーチしているし、なんといってもご自分の授業にその成果を盛り込み、何度も改善していることがわかる。iPadが授業を変える。そして、それが生徒のものの見方や考え方・感じ方のJUMPにつながる。

桜丘のイノベーション 教育の質JUMP (1)

桜丘中学・高等学校(以降「桜丘」)は、「その背に翼を、その手にコンパスを」というビジョンを1つひとつ実現してきた。生徒はモチベーションを燃やし、未知の探究の道をたどり、仲間といっしょに自分たちの世界をつくっていく。「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えている」という信念を持っている副校長品田健先生。iPad miniに、発想や学校、イメージすべてを内蔵し、もちろんネットにアクセスしながら、必要なものを「いまここで」抽出、再編集してプレゼンする。私学の中でも優れた教育イノベーターなのである。(by 本間勇人:私立学校研究家)

佼成学園女子 ヤングアメリカンズと才能発揮 (3)

プログラム終了15分前、一気呵成に通しで海辺のスポーツの演技を行った。午前中から練習してきたパーツとソロが物語のシークエンスの中にパタパタ織り込まれていく。そのスピード感、躍動感。テンションは一気に高まった。

佼成学園女子 ヤングアメリカンズと才能発揮 (2)

歌うことによって、歌の才能に気づくことと支え合える自分に気づくという自己開示のあと、いよいよ演技の型を瞬間的に身につけるシーンに移った。歌という内側からこみあげる自己開示とはまた違い、全身で自己を表現していく。井上教頭(保健体育科)も率先して演技をする。しかし、この演技は、あまりにスピードがあって、ダンスに近い。

佼成学園女子 ヤングアメリカンズと才能発揮 (1)

1962年、若者の素晴らしさを音楽によって社会に伝えようと、ミルトン・C・アンダーソンによって設立された非営利活動団体がヤングアメリカンズ。音楽公演と教育の二本柱を活動コンセプトとしている。17〜25歳の若者たち、約300名で構成されていて、1人ひとりをYA(ヤングアメリカン)と呼んでいる。そのうち45名のYAが217名の高1生と交流。3日間でいわばミュージカルというパフォーマンスを創り上げる。

江川教頭から、オープンマインドがともに作品を創り上げる生徒たちの体験の一端を見るだけでも、ツールとしての英語で国際交流をする本当の意味がわかりますと言われていた。今回初日の後半のワークショップを見学する機会をいただいた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

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