第1回21会カンファレンス 閉会メッセージ

閉会のメッセージは、総合司会平方邦行先生(工学院大学附属中学校・高等学校校長)から。平方先生は、一般財団法人東京私立中学高等学校協会の副会長でもある。政財界の人脈も広く、教育のみならず政治や経済にも20世紀型発想から21世紀型発想にパラダイムをシフトするように啓蒙活動をしている。

特に文科省に対しては、誠の道を説いている。ひとり工学院のためのみならず、私立学校そして日本の教育のために日本全国そして世界を奔走している。それができるのは工学院の先生方が日々校長を支えているからでもある。それから、生徒たちもそうだ。この間うかがった折、廊下ですれ違った中学生たちが、平方校長は教育のプロだよ、この間の話は感動したと話していたのを思い出した。日々の信頼が、社会の信頼を形成する。

今回のカンファレンスの会場も、富士見丘学園をお借りした。当たり前のように富士見丘学園の多くの先生方が前日から会場設営に汗を流し、当日は参加者をもてなしてくださった。そして会場の撤収作業もおこなってくださった。子どもたちの未来を思う教育者のこのボランティア貢献精神に支えられていることを私たちは絶対に忘れてはいけない。これは、政財官学の人々には、わからない奥行きの深い人間の条件なのである。労働と仕事と活動はそれぞれ違い、豊かに広がっている。

しかし、一般に働くことは労働という意味でしか日本人はとらえられなくなっている。アルザスのシャープのフランス人前社長が、働く意味の文化的な差異を互いに理解し、深めていくリベラルアーツの素養がないと、グローバル企業は成功しないよと語っていたのを思い出す。私立学校の先生は、このリベラルアーツを身に染み込ませているのである。man for othersを体現している先生方に心から感謝申し上げたい。(by 本間勇人:私立学校研究家)

皆さま、長時間にわたり、「第1回21会カンフェレンス」にご参加していただきありがとうございます。何度も申しましたが、21会はPIL、PBLの授業を目指し、そして、グローバル、イノヴェーション、リベラルアーツ、これらをすべて視野にいれて学校づくりをしていこうということが原点にあります。

そういう学校であれば一緒にやっていきましょう。21会の新しい市場をつくることも大きな使命だと思っているので、これからもいろいろなことを発信していきましょう。

・21会の志す「21世紀型教育」はGIL(Global×Innovation×Liberal arts):グローバル教育、イノベーション教育、リベラルアーツを統合した人間教育。
・21会の実践する「2つの授業」=PIL×PBL
①講義に対話を導入するPIL(Peer Instruction Lecture)型講義
②・問題解決型のPBL(Project based Learning)の学び

 

 

 

 

 

 

 

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