会員校別記事一覧

共立女子 進化する「特別教養講座」(1)

共立女子では、テストもない、単位も関係ない、受験にも直接関係ない授業がある。2006年から、国語と社会と理科の教師3人及び生徒4人で始まった「特別教養講座」がそれである。

今ではコラボレーションする教師も倍以上になり、参加する生徒は20人を超える。テーマによってはもっと増える。共立女子は通常の「教科学習」と「特別教養講座」の間には、比類なき多様な行事や部活がある。

「教科学習」と「行事」の粋を集めたとも呼べる「特別教養講座」。この講座をスタート時からプロデュースしている池末和幸先生、金井圭太郎先生、桑子研先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

左から池末和幸先生(社会)、桑子研先生(理科)、Iさん(高3)、金井圭太郎先生、渡辺眞人校長

共立女子 「問題発見・解決型」授業

「解なき社会」において直面する課題に、自ら取り組み独自の判断ができる女性の育成を目標とする共立女子中学のオープンキャンパスに伺い、三つの体験授業に参加させていただいた。「理科:ホバークラフトをつくろう」「社会:地理実験教室」「国語:短いが勝ち!作文競争」。これらの授業において共通していたのは、知識の伝達よりも「まずはその科目を楽しむこと、身近な現象に目を向けること」を重視している先生方の姿勢だ。生徒はもちろん、先生方も生き生きとしているのが印象的であった。(TES社特派員 松本実沙音 東京大学1年 )
 

21世紀型教育機構定例会実施 in 順天 理軒館

今年最後の本機構の定例会が、順天学園の理軒館で行われました。2014年に180周年を迎えた順天は、SGH、21世紀型教育など探究によって未来を創る資質・能力を養う教育を開発実施してきました。また、その探究の原点である創設者福田理軒の精神を象徴する学究的な宇宙観を彷彿とさせる理軒館も建てました。

順天 教育の本質の実現 SGH活動5年目を迎えて

2018年2月16日、順天中学校・順天高等学校(以降「順天」と表記)は、「SGH活動報告会」を開催しました。SGH(スーパーグローバルハイスクール)として認定されてから、今年は、いよいよ5年目の教育活動を迎えます。

SGHの活動は、かなりハイレベルの「主体的・対話的で深い学び」が要求されていますが、順天は、そのハードルを、4年間でクリアし、さらに、「グローバル社会で主体的に活躍する人材育成」という高い志も実現。教育の本質も豊かに展開しています。

参加された方々が、その質の高さと豊かさに目を丸くしていましたが、同校の生徒にとっては、もはや日々の教育活動であり、当たり前の学びとして認識されています。つまり、本物の教育がそこに横たわっているのです。

今回、神崎史彦氏(株式会社カンザキメソッド代表:21世紀型教育機構リサーチフェロー)にその様子を取材記事として寄稿して頂きました。

順天 伝統と革新のハーモニー

順天は180年の伝統を有し、数多くの人材を輩出しながら信頼の実績を築いてきました。その一方で、21世紀型教育をいち早く取り入れ、新しい時代の学びを提供し続けています。そのような新しい学びを象徴する拠点となるべく、この8月には「理研館」が完成します。順天において、伝統と革新は対立するものではなく、弛まぬ革新の積み重ねが伝統につながるという不易流行の精神となって息づいているのです。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家

順天 2018年度から「多面的入試」を実施

順天中は、2018年度の入試において2月4日に「多面的入試」を実施します。多面的入試は、受験生の創造力、思考力、表現力、対話力などを多面的に評価する画期的な入試となります。

  7月8日の学校説明会で同時開催された英語アクティビティの様子(順天中)

順天「探究型サイエンス×グローバル」の風格

順天で高2生のサイエンスクラスのポスターセッションが行われるというので取材に行ってきました。順天は、スーパーグローバルハイスクール(SGH)としての研究活動や、イングリッシュクラス(Eクラス)での4技能重視の英語授業など、グローバル教育の面がよく話題になりますが、もともと和算の大家としてその名を馳せている福田理軒によって創立された順天堂塾にそのルーツがあります。理軒と言えば、黒船来航時にその大きさを測量する技術を紹介したり、西洋の筆算を日本に広めるなど、江戸時代から数学の理論を実践に応用していた人物ですが、この理軒の進取の精神に則った探究型理数教育のミームが順天には確実に受け継がれています。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家

SGH 順天学園の教育改革 <1> ICT活用

順天中学校・高等学校(以降「順天学園」と表記)は、2014年度からスーパーグローバルハイスクール(以降「SGH」と表記)の認定校として、いち早く21世紀型教育に取り組んできました。同校の掲げる教育目標「英知を持って国際社会で活躍できる人間を育成する」は、文部科学省のSGH構想と100%合致しており、強力なシナジーを得て21世紀型教育改革を推し進めています。
 

そんなSGH順天学園の最先端の取り組みを、全4回の連載形式でお届けしてまいります。初回である今回のテーマはICT(Information and Communication Technology)。中学校・高等学校におけるICT導入は、ともすれば単なるIT機器の設備投資になりがちです。本稿では、順天学園が「ICTの本質」をどのように捉え、どのように活用しているのかご紹介していきたいと思います。(by 福原将之 株式会社FlipSilverlining)

順天 SGH活動報告会 ー 変容をもたらすグローバルリーダーズアクション(2)

SGH活動報告会の第1部プレゼンテーションが終わると、階段を降りてポスターセッションの会場に移動しました。SGHの研究発表に加えて、留学報告や科学研究発表をするグループもあり、14のグループが3つの教室に分かれ、それぞれのテーマで発表を行いました。

3会場とも生徒たちは興味深い発表を行っていましたが、やはりこの日はSGHの会場が最も賑わっていました。発表する時間や質問する時間を設定していたのでしょう、時折ベルの音が鳴るのですが、発表する生徒も質問をする参加者も内容に夢中で、ベルの音も耳に入らないほど活発に質疑応答をしていました。

順天 SGH活動報告会 ー 変容をもたらすグローバルリーダーズアクション(1)

順天高等学校は2014年にスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定を受けました。その時に掲げた構想名は「グローバル社会で主体的に活躍する人材育成のための研究開発」です。2月20日に行われた活動報告会では、GLAP(グローバルリーダーズ・アクションプロジェクト)を通して活動してきたSGHクラス生の成果が、生徒たち自身のプレゼンテーションとポスターセッションで見事に示されていました。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家

聖徳×順天 グローバルリーダーは思いやりで他者の個性を生かせる人材

2015年8月21日(金)、JICA地球ひろば(市ヶ谷)で、聖徳学園と順天学園の高校生によるすてきな「日本型グローバルリーダー」シンポジウムが開催された。

日本人は欧米人に比べ消極的だからもっと積極的に主体的に話し、活動し、世界を救うリーダーシップを発揮しなくてはならないという紋切型の考えをしてオリエンタリズムに陥いりがちな世の大人を尻目に、自分たちの言葉と頭で語り合った。

自分の体験と身近な部活や行事の中での人間関係の中に、グローバルなシーンでも通用するスキルと思いやりがあるのだと。by 本間勇人:私立学校研究家

順天 ハーバード大学へ 準備

真っ青な大空が広がる中、順天の終業式は行われた。スポーツで優秀賞をとった生徒の授賞式、インターハイに出場する生徒のための壮行会、ボランティア団体の方々のために募金活動したお金の授与式、そしてイギリスのギャップイヤ―を活用して一年間教育ボランティアで活躍した2人の学生との別れを惜しむセレモニーなどが行われた。

アクティブで多様性を受け入れる順天の生徒の姿が鮮やかに映し出された。そして、さらに長塚校長から、順天の生徒にとって、名誉あるサプライズニュースが発表された。by 本間勇人:私立学校研究家

順天 SGH 3つのワーク(2)

自分たちの家庭の食卓について多角的に話し合ったあと、写真が各チームに1枚ずつ配られた。模造紙の真ん中に写真をおいて、マインドマップよろしく、写真から気づいたことをどんどん書き込んでいく。気づいたことはなんでも否定せずに書いていく。

順天 SGH 3つのワーク(1)

順天のSGH(スーパーグローバルハイスクール)クラスである≪GLAP(グローバルリーダーズ・アクションプロジェクト≫の活動はどんどん進化している。

同校は、SGHの研究課題として、ネットワーク、スクールワーク、フィールドワークという3つの活動(ワーク)を通して、グローバル社会で主体的に活躍する資質・人材育成を目標にしている。

今回、DEAR(開発教育協会)と協働して行っいるワークショップを取材。3つのワークが見事に反映していた。by 本間勇人:私立学校研究家

順天 SGHクラス≪GLAP≫始まる(1)

今春、文科省の次期学習指導要領改訂のためのモデルになるSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校に、順天学園が認定された。SGHは、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成するため、グローバルな社会課題を発見・解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍できる人材の育成に関する教育課程等の研究開発を行うプロジェクト校である。

順天はその指定校として、まずは高等学校1年のイングリッシュコースの生徒と希望者で編成した≪GLAP(グローバルリーダーズ・アクションプロジェクト≫というユニットで、SGHの研究開発を開始した。 by 本間勇人:私立学校研究家

授業の取材に訪れたとき、≪GLAP≫は、ちょうど「世界一大きな授業」のワークショップを行っていた。このプロジェクトは、3つのタイプの研究課題に取り組むことになっている。

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