21世紀型教育機構シンポジウム 時代のウネリの深層から
(当日、首都圏模試センター発行冊子の最新版「こんなに変わる 日本の教育と入試」を配布いたします。)
(当日、首都圏模試センター発行冊子の最新版「こんなに変わる 日本の教育と入試」を配布いたします。)
9月2日(日)、静岡聖光学院で、21世紀型教育機構は、思考力セミナーを行います。同機構加盟校は、国際バカロレア(IB)やアドバンスとプレイスメント(AP)が行っている高次思考(higer order thinkig)を学べる独自かつ世界標準のプロジェクト学習を実施しています。参加対象は、小学校5年生と6年生です。
(今回の思考力セミナーの学びの空間。リニューアルされた静岡聖光学院の教室。)
9月2日(日)、「21世紀型教育機構静岡シンポジウム」を開催しますが、ここでは、教育改革の新しい意味が語られます。すでに、5月27日、プレ「グローバル教育カウンシル」を機構の加盟校と行い、その新しい意味をワークショップでシェアしています。
それを人類の子供たちのことを思い、新たな教育に関心のある方々とシェアしたいと考えています。
実は、21世紀型教育機構の改革は、本格的には4年前から始まっています。ですから、その成果がでるのは、2020年の大学入試改革と重なっているのです。しかし、21世紀型教育改革の波は、今の中1から高1までではなく、学校全体にその波は影響しています。
したがって、今春、世界大学ランキング100位以内の世界のTOP大学に、加盟校から17名が合格しています。100位内の大学というのは、世界の大学の0.5%です。ですから、あえて偏差値でいえば、75以上ということになります。
中学入試市場の偏差値は、母集団が小さいですから、この事実と符合しません。あくまで、相対的な数値です。大事なことは、21世紀型教育機構加盟校の教育の質は世界に通じるというコトが、2020年を待たずして証明され始めているという事態です。
そして、何が新しい意味かというと、日本にいると、世界大学ランキング100位以内の大学を受けようとすると、東大と京大の両方受けることはできません。選択肢は1つです。ところが、世界に視野を広めれば、カルティックとハーバードを受けようと思えば可能です。そして、両方合格して、宇宙工学はカルテックの方が研究しやすいだろうと判断して、カルテックを選ぶということができます。実際そういうケースは多いのです。
TOPの選択肢がす少ない場合、合格するために、そこの大学の入試に焦点をあてた受験勉強が中心になります。入試に出るから勉強するという学びの習慣ができます。ところが、選択肢がたくさんあると、また海外の大学入試の特色がそうだということもあるのですが、未来に自分のやりたいことで価値を認められる探究を中心に広く深く学ぶ習慣が身に着きます。
これだけ学んだ自分を受け入れるかどうか大学にアピールするのが大学進学準備の目標です。つまり、キャリアデザインの一環として、すなわち自分の人生全体を考える過程として大学進学準備はあります。
「進路先に合格するための大学受験教育」から「人生全体を実現する過程としての大学進学教育」へ、21世紀型教育機構加盟校はシフトしていることが、上記の世界大学ランキング100位以内の大学合格の一覧によって示唆されています。
2020年大学入試改革の本意も、ここにあります。21世紀型教育機構加盟校は、はやくもそれを実現しているわけです。そして2020年には、その成果があふれでるでしょう。
ところで、大事なことは、このような世界大学ランキング100位以内に進むには、広く深く学べる授業環境、多様なリベラルアーツプログラムなど教育の質が問われます。これは従来のように大学入試問題が解ければ十分であるという教育とはまったく広さも深さも違います。
今回のシンポジウムでは、世界大学ランキング100位のトップ大学が、ぜひうちで研究して欲しいと思うような21世紀型教育とは何かを、シェアしたいと思います。
2018年9月2日(日)、静岡聖光学院で、「第2回21世紀型教育機構静岡シンポジウム」が開催されます。同校は、今年創立50周年を迎え、グローバル教育、PBL型授業など教育全般のイノベーションを行い、キャンパスのリニューアルも行っています。昨年から教育イノベーションは始まり、今年9月1日には、新しい教育空間は完成する予定です。
(完成イメージの予定図)
2日間に渡って、明海大学浦安キャンパスで、同大学ホスピタリティ・ツーリズム学部主催のサマースクールが行われている。オールイングリッシュでレクチャー、ディスカッション、グループワークなどのハードなアクティビティが行われる。
大学の講義やアクティブラーニングを丸ごと体験する。ハワイの観光について、マーケティングの切り口で学際的に研究するのである。イングリッシュイマージョンではなく、グローバルイマージョンそのものであるが、多くの中3と高1の富士見丘生が挑戦。1日目を取材した。by 本間勇人 私立学校研究家
(サマースクールは、明海大学浦安キャンパスの図書室で開催。講義スペースとグループワークスペースなどアクティヴィティごとに分かれている贅沢な環境)
今や21世紀型教育は、全国に広まっています。昨年から静岡でもその挑戦が行われています。
そして、静岡から世界を変える人材育成を使命とする「静岡聖光学院の教育の挑戦!」は、今までに体験したことのない教育で、未来の学校のターニングポイントの大きなヒントとなるはずです。
同機構同士校の聖学院の先生方もかけつけ、21世紀型教育がいかに生徒1人ひとりの未来における価値を創造する教育なのか解き明かしていきます。この静岡聖光学院と聖学院の協働シンポジウムが、より静岡だから21世紀型教育の特色も映し出すでしょう。
当日は、全国を飛び回り、21世紀型教育の重要性を提唱している同機構理事である石川一郎先生も登壇します。2006年以降に生まれた「人類の子供たち」世代が、本当に必要としている教育とはなにか?従来型の教育を変えなければ、「人類の子供たち」世代を窮地に追いやる可能性もあることも、私たちはきちんと自覚し、彼らの明日の世界が明るいものになるには、どんな能力資質、技術を身につける教育を創出する責任があるのか、希望の道を熱く語ってくれるでしょう。
当日は同時開催で、思考力セミナーも開始します。「人類の子供たち」世代が、実際に身につける思考の技術を体験できます。中学入試の新しいウネリを「思考力入試」で創出した聖学院の先生方と静岡聖光学院の先生方が協働してプログラムをデザインします。
今回登壇する聖学院の新タイプ入試に挑戦している先生方は、各メディアで頻繁に取り上げられ、「人類の子供たち」世代の道をいっしょに切り拓く教師として高い評価を勝ち得ています。
ぜひ静岡から世界を変える人材育成の教育とは何かをいっしょに考えましょう。
本機構が、21世紀型教育の実践をゴールにすることから、新次元へジャンプする跳躍台にシフトしたのには、時代の精神を読み解きながら、守るべきものは守り、変えるべきところは変えるという、理念と革新の両方の関係の最適化を試行錯誤してきた結果である。
【表1】
21世紀型教育機構にとって、生徒1人ひとりの価値を生み出す学校になることが新次元教育のゴールであるが、そのようなことはいかにした可能か?
最近では、アダプティブラーニングという学びやアダプティブリーダーという新しいリーダーシップについて語られることが多くなっており、実際にそのようなことが実践されている。
【図3】
2018年21世紀型教育機構の加盟校は、それぞれ創意工夫しながら新次元教育の挑戦の局面を迎えた。2011年から21世紀型教育をリサーチし、教育イノベーションを実現し、アドミッション・ポリシーを確立し、カリキュラム・ポリシーを実践してきた。そして、2020年には、そのディプロマポリシーがある一定の成果を出すタイムスケジュールを立てているのであるが、はやくも2018年の春の段階で、3ポリシーとしての成果がでた。
【図1】