富士見丘 魅力的なグローバル教育(1)

富士見丘の文化祭を少し見学しました。短時間でしたが、普段の教育がぎっしり詰まっていて、納得の時間を過ごすことができました。同校の破格のグローバル教育はあまりに有名ですから、英語が中心の文化祭になっているのかと思っていましたが、全く違いました。生徒がふだん生き生き活発に学園生活をしていることが伝わる文化祭だったのです。

Coming Soon !! 第1回21世紀型STEAM教育フォーラム in 工学院

10月27日(日)、工学院大学附属中学校高等学校で、「第1回21世紀型STEAM教育フォーラム」を開催します。工学院では2つのSTEAM教育が行われています。授業と授業外のグローバル教育活動の2つの領域で行われ、そのシナジー効果は、ゴールドメダルをはじめとする数々の賞に結実しています。

第1回未来を創る教師セミナー 10月6日(日)開催

2019年10月6日、満を持して、聖学院<Future Center>で、「第1回未来を創る教師セミナー」を開催します。発足8年目を迎えた21世紀型教育機構のPBL(Project Based Learning )授業は、デジタルネイティブでグローバルネーティブの今の中高生の<新しい学習経験>の場となっています。2021年から目に見えて始まる光と影の交錯する中で、人口は確実に減っていきます。今までの学びでは、生徒の未来がどうなるかちょっと想像するだけで凄まじいことになってしまいます。それを回避する対応はいかにしたらよいのでしょうか?

それは、教育改革、中でも<新しい学習経験>を生み出すことだと言われています。昨年のノーベル経済学賞受賞者のポール・ローマー教授は、その<新しい学習経験>で、人口減の経済社会を活性化する理論として「内生的理論」を立てました。すでに1980年代から提唱されていたのですが、ようやくその重要性を世界が認識したということでしょう。

そして、その<新しい学習経験>の必要性を、経産省も強く認識し、「未来の教室」提言をまとめています。その中でICTを絡めたPBLを推奨しているわけです。21世紀型教育機構の加盟校は、8年前からそれを通常の教科の中でPBL授業はいかにしたら可能かを実践してきました。今では、多様な事例があふれはじめました。

そして、ことは21世紀型教育機構だけの話ではありません。たとえば、想像してみてください!今のままの学びで、目の前の13歳の中1が21年後の2040年に34歳になったときのことを。ぞっとしませんか?そこで、そこをなんとかしなくてはと思っている情熱的な先生方、塾の先生方、そして保護者の方と21世紀型教育機構のPBLをシェアすることにいたしました。

今年から、聖学院の児浦良裕先生、工学院の田中歩先生が、21世紀型教育研究センターリーダーとして、以上のようなミッションを学校を越境して行います。すでに、今年5月、6月とお2人の先生の仲間と≪Z世代≫中高生は、活動を協働しはじめました。今度は21世紀型教育機構加盟校どうしの学校越境だけではなく、広く心ある方々とシェアのネットワークを拡大していこうと決意いたしました。日本の(いずれは世界の)Z世代中高生全員が<新しい学習経験>を体験できるようにすることこそ、教育で社会を世界をより良き状態に変えていくことができるでしょう。ここにこそ平和が根付きます。かつて世界は、軍事力で平和を求め、次に経済で平和を求めてきました。そして今は平和は教育によってもたらされます。21世紀は真の意味で教育の世紀です。

お申し込みは終了いたしました。たくさんの方にご参加いただき感謝申し上げます。

<趣旨>

21世紀型教育機構は、前身の21世紀型教育を創る会発足から8年目を迎えています。各加盟校が、共通教育基盤を創る意志を一つにしつつ、そのプログラムデザインは、各校が創意工夫してきました。
 共通教育基盤とは、「C1英語を目指す・PBLをすべての授業で・ICT1人1台活用・STEAMと哲学によってリベラルアーツを現代化・思考コードなどのメタルーブリックの開発実践・海外大学進学準備教育の実施・思考力入試の実施・英語入試の実施」というものです。この共通教育基盤を創意工夫して実践することを通して、すべての中高生1人ひとりが自分の才能を発見し開発し、世界を変えるグローバルシチズンとして成長して欲しいと願っています。
 そして、どのくらいのクオリティで実施しているのか質認定作業「アクレディテーション」を毎年積み重ねてもきました。その結果、加盟校すべてがクオリティの高さを持続可能にできていると同時に、セミナーやシンポジウムの協働をして行く中で、互いの21世紀型教育実践の情報交換が進み、連携合宿プログラムも行えるようになりました。21世紀型教師が生まれるプラットフォームになったのです。
 2021年以降に本格化するAI社会シフトの社会変容は、従来の変化とは質的に違い、<新しい学習経験>が社会のエンジンになると言われています。21世紀型教師は、この8年間で<新しい学習経験>を開発実践してきました。機構内でワークショップを通して共有していますが、ことは地球上のすべての子供たちの問題です。機構を超えて関心のある教育関係者と共有するターニングポイントが来たと自覚しています。21世紀型教師が開発した<新しい学習経験>=<PBL>をいっしょに体験しませんか。21世紀型教師が開発した2つの種類の<新しい学習経験>=<PBL>をワークショップを通してシェアし、日本の中高生の多様な才能を開く土壌作りを協働しましょう。
 
<プログラム>

プログラム(敬称略) 総合司会 神崎史彦 株式会社カンザキメソッド代表

                 (21世紀型教育機構サポートメンバー)

第Ⅰ部 授業体験ワークショップ<世界を変える創造的才能が生まれる授業>

13:00~14:30「思考力入試体験授業を題材に」

      児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長  

           21世紀型教育研究センターリーダー 

      内田真哉 聖学院 技術科主任・21グロウスマインドセットリーダー

第Ⅱ部 リフレクションワークショップ <第Ⅰ部授業解題>

14:40~15:20 「ハーバード流儀のアクティビティタイプを媒介として」

      本橋真紀子 聖学院 学年主任・21数学的思考リーダー

      田中歩   工学院 教務主任・21世紀型教育研究センターリーダー  

第Ⅲ部 対話 <教科授業と教育活動を有機的に結びつける>

15:20~16:00   「カンボジア問題解決型プログラムMoGと教科授業をつなぐメタファー<思考コード>の活用」

      児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長

      チームカンザキ PBLの新しい理論と実践のジェネレーターチーム 

 

21世紀型教育機構 “BOOKS”

2011年以来、21世紀型教育機構の加盟校は、≪C1英語、PBL、ICT、リベラルアーツの現代化(STEAM×哲学)≫という共通教育システムを実践し、アクレディテーションによって21世紀型教育の質の認定を毎年積み重ねてきました。

その過程の中で、セミナー、シンポジウム、フォーラムを加盟校内外で行い、社会的インパクトを生みだしてきました。また、加盟校の先生方や機構の協力者が書物というカタチにして、子供たちの未来を創る教育について発信してきました。

21世紀型教育の学校の組織開発、人材開発、学習理論の構築、カリキュラム開発など多様な側面からアプローチしています。

静岡聖光学院 9月1日静岡国際シンポジウム その理由

7月定期テストが終わったころ、6月末の1週間、マレーシアの国際サミットに参加してきた中高生4名が、星野校長を訪れ、報告をしました。「東南アジア各国各校のプレゼンテーション力のレベルが高く、大いに刺激をうけました。それで、自然に自分たちもそのような姿勢が身についたと思います。」「東南アジア各国の英語≪運用力≫の高さには舌を巻きました。」など、普段から英語を使って何かをすることや発信することが、大切だということに気づいたと生徒たちは興奮して語りました。今後の中高生の成長が楽しみだと星野校長は手ごたえを感じたということです。

2019年9月1日 第3回静岡国際シンポジウム

2019年9月1日(日)、静岡聖光学院で「第3回静岡国際シンポジウム」を開催します。

テーマは、“Everyone can be talented.“

今回は世界の中高生もスーパープレゼンテーションします。私たちが気づかない世界を発見するでしょう。

たくさんの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。

【趣旨】

現代は不安の時代と言われています。たしかに、予測不能な時代だとか、AI社会が人間の仕事を奪うとか、国際社会は分断されてしまうとか、自然環境の破壊が人間の生活を脅かすとか叫ばれています。どう対処すればよよいのでしょう?途方に暮れてしまいます。

Bunka Suginami Canadian International School Principal, Riyo Whitney, gives a Project-Based Learning presentation to the 21st Century Education Organization

Teachers from the member schools of the 21CEO, met at Fujimigaoka High School For Girls on the 26th of May, to exchange knowledge and ideas about training methods. The principal of Bunka Suginami Canadian International School, Riyo Whitney, gave a presentation about PBL (Project Based Learning).
 
 

21世紀型教育機構3.0 「21世紀型教育研究センター」の新設

2019年、21世紀型教育機構は第3次アップデートをします。2011年秋から21世紀型教育機構1.0(当時の名称は「21世紀型教育を創る会」、通称「21kai」は変わらず)の準備が始まり、2015年までに、思考力入試、PBL、C1英語、ICT、リベラルアーツの現代化=STEAM×哲学、思考コード(メタルーブリック)の創出、グローバル高大接続準備教育と21kai共通教育システムを各加盟校が足並み揃えて実施することができるようになりました。

そこで、2016年、名称を現在の「21世紀型教育機構」に改名し、その共通教育システムの品質保証を行うアクレディテーション機構として第二次アップデートをすることにしました。2016年は準備期間で、2017年及び2018年と2年間本格実施した結果、各加盟校の21世紀型教育の強み弱みがデータで発見することができるようになりました。

そして、このデータは、エンパワーメント評価の考え方が基本にあります。強みはもっと強くし、弱みは強みに転換すればよいという考え方です。このデータをもとに、各加盟校が21世紀型教育のGrowth Mindset研修を行ってきたのです。

同時に、加盟校の幾つかの学校の先生方がときどき集結して(いわゆるオフ会)、21世紀型教師の育成研修を創発する動きが生まれました。各校バラバラでしたが、「学びの創発会議」「授業リサーチ」「創発型スクライビングによるPBL研修」の3つのタイプが生まれました。

そこで、2019年から、、このような研修メソッドを、加盟校全体で共有する段になったという要請を受け、「21世紀型教育研究センター」を開設することになりました。

そのセンターのリーダーが、聖学院の21教育企画部長の児浦良裕先生と工学院の教務主任の田中歩先生であることが先月の本機構定例会で発表されました。お二人は、先述の21世紀型教育機構の研修のプロトタイプを、長年毎月試行錯誤して実践してきました。そして、幾つかの加盟校とも連携して構築してきたのです。その実績をぜひ分かち合っていこうということになったのです。

そして、もう一つの事業が計画されています。それはまだ公開できません。しばらくお待ちください。「プロジェクトX世紀」と称しておきます。21世紀型教育機構のもう一つのビジョンは「グローバル教育3.0」です。このビジョンを完成するためにも21世紀型教育機構3.0のアップデートは必要です。

しかしながら、ビジョンやシステムのアップデートの実行は、常に同時に次のアップデートも想定していなければ、自己変容や進化は停滞します。21世紀型教育機構3.0は今年離陸しますが、2021年に役割を終えて着陸します。したがって、そこから2025年問題を乗り越えて、再び離陸するために、グローバル教育4.0とそれを実現するための21世紀型教育機構4.0が組み込まれています。この飛行時間はかなり長くなる予定です。

その準備が、「プロジェクトX世紀」です。

「21世紀型教育センター」の成果の発表は秋を予定しています。5月及び6月は、「21世紀型教育センター」による加盟校の教師対象の非公開研究会を行います。公開21世紀型教育啓蒙セミナーもまだまだ行っていきますが、それには加盟校の21世紀型教育の質の向上も必要だからです。

現在の首都圏の私立学校の現状は、偏差値競争プラットフォーム以外に、21世紀型教育機構プラットフォーム、シリコンバレー系プラットフォーム、IB系プラットフォーム、通信高校系プラットフォームなど多様化が進んでいます。互いに切磋琢磨して、より質の高い私学教育が生まれるダイナミズムが生まれています。

教育の質、授業の質、テストの質、評価の質など質の時代がはっきりと到来したことを歓迎いたします。生徒1人ひとりの才能開花の環境がやってきたからです。ここに日本の、そして世界の希望があるからです。(2019年5月21日)

 

 

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