21会顧問 渡辺先生からエール
いよいよ2月1日がやってきました。21会校顧問・前共立女子校長渡辺先生から、檄文が贈られてきました。しかし、この文章は、21会校のみならず、すべての私立学校や受験生へのエールでもあります。したがって、ここでご紹介いたします。by 本間 勇人 私立学校研究家
いよいよ2月1日がやってきました。21会校顧問・前共立女子校長渡辺先生から、檄文が贈られてきました。しかし、この文章は、21会校のみならず、すべての私立学校や受験生へのエールでもあります。したがって、ここでご紹介いたします。by 本間 勇人 私立学校研究家
東京女子学園は、ワールド・スタディを中心としたiPadを活用した英語教育や多くの生徒が挑戦する海外留学プログラムですでに有名。また進路先教育で終わらない生き方教育まで射程に収めているキャリアガイダンスも注目を浴びてきました。そして、その結果として目覚ましい大学合格実績も輩出。次期改訂学習指導要領の標榜している学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」もすでに生徒が発揮できる学びの環境を整えてきました。
そして、その教育の質を、さらに発展させるために、2013年から、すべての教科でアクティブラーニングにチャレンジし、CEFR基準でC1レベルの4技能の英語力を目指す21世紀型教育を押し進めてきました。さらに、今年2016年、その教育の顔である入試に新たにPISA型入試及び英語入試も開発して備えました。受験生に多用なチャンスを作ったのです。by 本間勇人 私立学校研究家
(東京女子学園の先生方。生徒の可能性を実現するチームです。)
文部科学省は、2020年大学入試改革及び次期学習指導要領改訂を全国規模で行う前に、特に2007年以降、様々なモデルケースをつくって、リサーチをしていました。その結実がSGUやSGHですが、実はIB(国際バカロレア)と英国の大学入学準備教育(Aレベルテストなどに象徴)を水面下では極めて重要視してきました。
そして、前者からはTOK(知の理論)、後者からはクリティカルシンキングという学び方に深く興味を寄せ、学習指導要領の中に換骨奪胎して埋め込もうとしています。その動きが実は「学力の3要素」を鍛えるアクティブ・ラーニングです。
(UCサンタバーバラでのAAPの魅力を全校生徒に伝える3ヶ月留学メンバー)
八雲学園の「感性教育」が現在改訂中の学習指導要領の重要なモデルです。この次期学習指導要領は、アクティブ・ラーニングによって、学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を育成することを眼目としています。
また、これによって、2020年大学入試改革で行う思考力重視、学びの体験重視の新テストに接続することを企図しています。
文部科学省が八雲学園を視察に来たという話は聞いていませんが、きわめて十分にリサーチしているかのような豊かな学びをビジョンとして掲げています。文科省が力を入れているところがどんなところか、八雲学園の教育を鏡としてみていくことができるほどです。 by 本間勇人 私立学校研究家
(3ヶ月留学帰国後のAAP:アドバンスト・アカデミック・プログラム。ソクラティックメソッドを英語で実施しています)
文化学園大学杉並(文大杉並)は今最も注目すべき女子校の一つです。カナダブリティッシュコロンビア(BC)州のカリキュラムを取り入れたダブルディプロマコース(以下DDコース)は、文大杉並の教育を21世紀型教育の最先端へと連れ出しました。DDコース自体の魅力もさることながら、DDコースでの取り組みが、他のコースの生徒や教職員への大いなる刺激となり、学校全体にその影響が広がっています。BC州カリキュラムの導入を推進した中心人物である青井教頭先生にお話を伺ってきました。(聞き手&編集 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家)
§3 多様な思考スキル
アクティブラーニングは、タキソノミーという能力の段階とその段階の間を幾度も往復し、循環するための思考ツール、そして思考スキルの関係総体で展開されます。思考ツールには、iPad、レゴ、思考マップなどが強力ですが、粘土や木材、楽器、画材などなど無限にあります。しかし、iPadがそのほとんどを陵駕できてしまいます。立体的なものの触覚だけは今のところなかなか難しいかもしれません。しかし、IoTの進化でそれも克服できるかもしれません。いずれにしても、そうなれば、iPadのようなタブレットは、メタ思考ツールに昇格します。
【多様な比較スキル】
§2 ロイロノート・スクールの効用
高2の政治経済の授業は、「学習を通じた創造的思考力一歩前」くらいまで到達する授業でした。「一歩前」と表現したのは、模擬授業の時間設定が30分だったからです。もしiPadやロイロノート・スクールなどのネットワークを活用しなければ、5時間以上かかる授業です。それを30分でやってのけるのですから、時間内にカリキュラムが終わるかどうかという不安はもはや払拭できるでしょう。
2015年12月18日(金)、桜丘は「冬のICTオープンスクール」を実施しました。同年10月、eラーニングアワードフォーラム2015における『第12回 日本e-Learning大賞』で桜丘の実践「生徒・教職員の創造性を刺激する,iPadがある学校生活」が文部科学大臣賞を受賞。
その実績、つまり「桜丘ショック」を、模擬授業空間やiPadを使っている生徒と直接対話できるスペースなどで、全国から訪れた先生方と共有しました。by 本間勇人 私立学校研究家