2019年度第2回定例会 G-STEAM宣言
12月19日(木)聖ドミニコ学園で21世紀型教育機構(21st CEO)の定例会が開催されました。会の冒頭、工学院大学附属中学校・高等学校校長で当機構の副理事長でもある平方邦行先生から、21st CEOがこれまで力を注いできたPBL、STEAM教育、Global 3.0を新たにアップデートし、【G-STEAM】として共有していくという宣言がなされました。
12月19日(木)聖ドミニコ学園で21世紀型教育機構(21st CEO)の定例会が開催されました。会の冒頭、工学院大学附属中学校・高等学校校長で当機構の副理事長でもある平方邦行先生から、21st CEOがこれまで力を注いできたPBL、STEAM教育、Global 3.0を新たにアップデートし、【G-STEAM】として共有していくという宣言がなされました。
【重要】入口は地下からのみになります。工学院大学新宿キャンパスのアーバンテックホールは、いま新宿キャンパスは工事をしているため、地上から校舎に入ることができません。地下通路からの入り口(西口から都庁に向かう動く歩道のある道)からお入りください。地下の入口からお入り頂いたら、ホールまでの案内をご覧いただき、お越しください。
世界で挑むSDGsの取り組みをまだまだ生ぬるいと人類に襲いかかるの自然の猛威、世界同時的に大きく問われた民主主義の行方、未来を創るはずの政府・官僚主導の教育改革の底力のなさの露呈。令和元年は、これまでの自然と社会と精神の断絶のツケが一気に噴出した年となりました。
一方で、個人のレベル及び民間レベルで、国境を超える勢いのネットワークがつながり大きく拡大し、新たな時代の確かな到来を予告している出発点でもありました。
21世紀型教育機構は、私立学校として独自の<新しい学びの経験>を耕し、実践してきました。政府・官僚主導の教育改革の揺り戻しの過去の歴史に注意を払いながら、世界の教育改革や時代の大きな転換点を見据えながら、独自かつ普遍的な教育改革を8年間研究・開発・実践してきたのです。
3年間の準備期間を経て、実質改革を開始したのは、5年前ですから、その目覚ましい成果が出るのは、2020年度ですが、すでにその前夜である今年度に成果が出始め、手ごたえを感じています。令和元年を締めくくるにあたり、21世紀型教育の成果と8年間継続してきた実践の中から見えてきた今後の新機軸について、未来からやってきた留学生の教育に興味と関心をお持ちの多くの教育関係者及び保護者と情報を共有し、新たな地平を共に創っていきたいと希望します。
2019年10月6日、満を持して、聖学院<Future Center>で、「第1回未来を創る教師セミナー」を開催します。発足8年目を迎えた21世紀型教育機構のPBL(Project Based Learning )授業は、デジタルネイティブでグローバルネーティブの今の中高生の<新しい学習経験>の場となっています。2021年から目に見えて始まる光と影の交錯する中で、人口は確実に減っていきます。今までの学びでは、生徒の未来がどうなるかちょっと想像するだけで凄まじいことになってしまいます。それを回避する対応はいかにしたらよいのでしょうか?
それは、教育改革、中でも<新しい学習経験>を生み出すことだと言われています。昨年のノーベル経済学賞受賞者のポール・ローマー教授は、その<新しい学習経験>で、人口減の経済社会を活性化する理論として「内生的理論」を立てました。すでに1980年代から提唱されていたのですが、ようやくその重要性を世界が認識したということでしょう。
そして、その<新しい学習経験>の必要性を、経産省も強く認識し、「未来の教室」提言をまとめています。その中でICTを絡めたPBLを推奨しているわけです。21世紀型教育機構の加盟校は、8年前からそれを通常の教科の中でPBL授業はいかにしたら可能かを実践してきました。今では、多様な事例があふれはじめました。
そして、ことは21世紀型教育機構だけの話ではありません。たとえば、想像してみてください!今のままの学びで、目の前の13歳の中1が21年後の2040年に34歳になったときのことを。ぞっとしませんか?そこで、そこをなんとかしなくてはと思っている情熱的な先生方、塾の先生方、そして保護者の方と21世紀型教育機構のPBLをシェアすることにいたしました。
今年から、聖学院の児浦良裕先生、工学院の田中歩先生が、21世紀型教育研究センターリーダーとして、以上のようなミッションを学校を越境して行います。すでに、今年5月、6月とお2人の先生の仲間と≪Z世代≫中高生は、活動を協働しはじめました。今度は21世紀型教育機構加盟校どうしの学校越境だけではなく、広く心ある方々とシェアのネットワークを拡大していこうと決意いたしました。日本の(いずれは世界の)Z世代中高生全員が<新しい学習経験>を体験できるようにすることこそ、教育で社会を世界をより良き状態に変えていくことができるでしょう。ここにこそ平和が根付きます。かつて世界は、軍事力で平和を求め、次に経済で平和を求めてきました。そして今は平和は教育によってもたらされます。21世紀は真の意味で教育の世紀です。
<趣旨>
プログラム(敬称略) 総合司会 神崎史彦 株式会社カンザキメソッド代表
(21世紀型教育機構サポートメンバー)
第Ⅰ部 授業体験ワークショップ<世界を変える創造的才能が生まれる授業>
13:00~14:30「思考力入試体験授業を題材に」
児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長
21世紀型教育研究センターリーダー
内田真哉 聖学院 技術科主任・21グロウスマインドセットリーダー
第Ⅱ部 リフレクションワークショップ <第Ⅰ部授業解題>
14:40~15:20 「ハーバード流儀のアクティビティタイプを媒介として」
本橋真紀子 聖学院 学年主任・21数学的思考リーダー
田中歩 工学院 教務主任・21世紀型教育研究センターリーダー
第Ⅲ部 対話 <教科授業と教育活動を有機的に結びつける>
15:20~16:00 「カンボジア問題解決型プログラムMoGと教科授業をつなぐメタファー<思考コード>の活用」
児浦良裕 聖学院 21教育企画部長・国際部長・広報部長
チームカンザキ PBLの新しい理論と実践のジェネレーターチーム
Students and teachers from different schools across Tokyo met on the 23rd of June at Junten, where the students spoke about the future of Japanese education, possible improvements to the education system, as well as the general future of Japan.
The 21st Century Education Organization has had it's third update in 2019. Preparations for the launch of the 21st Century Education Organization 1.0 (named “21st Century Education Association”, commonly known as “21kai”) began in the autumn of 2011. By 2015 all member schools had carried out an educational reform, including programs such as Thinking Entrance Examination, PBL, C1 English, ICT, a modernization of liberal arts, which includes a philosophic way of thinking in STEAM, creation of thinking code (meta-rubric), preperation for international education, and the 21kai common education system.
In 2016 the name was changed to the current "21st Century Education Organization" and the second update took place, as an accreditation to guarantee the quality of the common education system. As a result of a complete implementation in 2017 and 2018 following a preparation period in 2016, the strengths and weaknesses of 21st century education at each member school can be found in the collected data.
Furthermore, teachers from the member schools has had occasional gatherings (so-called "Off-kai"), and a plan was set in motion to create a training course for the 21st century education teachers. Three types of training courses (“Learning Emergence Conference”, “Class Research” and “PBL Training with Emergent Scribing”) were created individually for the member schools.
In 2019 it was decided to open the 21st Century Education and Research Center, as a reaction to the request of sharing training methods across the member schools.
It was announced at the regular meeting last month, that the leaders of the center are Mr. Koura, the director of 21st educational planning department at Seigakuin, and Mr. Tanaka, the Headteacher of Kougakuin. They have practiced the prototype of the previously mentioned training methods of the 21st Century Education Organization for years. As well as they have been working together with several of the member schools to share the results.
The execution of the system updates should always happen at the same time across the member schools. If not done simultaneously, the self-transformation and improvement will stagnate. The 21st Century Education Organization 3.0 will get launched this year, and will be completed in 2021. Therefore, this update incorporates Global Education 4.0 and the 21st Century Education Organization 4.0, in order to overcome the 2025 problem and get back on track. This journey will be quite long.
"Project X Century" is the preparation for that.
Currently the private schools of the Tokyo metropolitan area varies in platforms such as the 21st Century Education Organization, Silicon Valley-type schools, IB schools, distance learning schools, etc.. By inspiring each other, private schools have created dynamism that allows each school to improve the quality of private education. However the schools are still competing for school rankings.
We welcome a new era of "quality" in education, classes, tests and evaluations. Along with this comes an environment, which bring out the talent of each student. We welcome the hope of Japan and the world.
(May 21 ,2019)
2019年、21世紀型教育機構は第3次アップデートをします。2011年秋から21世紀型教育機構1.0(当時の名称は「21世紀型教育を創る会」、通称「21kai」は変わらず)の準備が始まり、2015年までに、思考力入試、PBL、C1英語、ICT、リベラルアーツの現代化=STEAM×哲学、思考コード(メタルーブリック)の創出、グローバル高大接続準備教育と21kai共通教育システムを各加盟校が足並み揃えて実施することができるようになりました。
そこで、2016年、名称を現在の「21世紀型教育機構」に改名し、その共通教育システムの品質保証を行うアクレディテーション機構として第二次アップデートをすることにしました。2016年は準備期間で、2017年及び2018年と2年間本格実施した結果、各加盟校の21世紀型教育の強み弱みがデータで発見することができるようになりました。
そして、このデータは、エンパワーメント評価の考え方が基本にあります。強みはもっと強くし、弱みは強みに転換すればよいという考え方です。このデータをもとに、各加盟校が21世紀型教育のGrowth Mindset研修を行ってきたのです。
同時に、加盟校の幾つかの学校の先生方がときどき集結して(いわゆるオフ会)、21世紀型教師の育成研修を創発する動きが生まれました。各校バラバラでしたが、「学びの創発会議」「授業リサーチ」「創発型スクライビングによるPBL研修」の3つのタイプが生まれました。
そこで、2019年から、、このような研修メソッドを、加盟校全体で共有する段になったという要請を受け、「21世紀型教育研究センター」を開設することになりました。
そのセンターのリーダーが、聖学院の21教育企画部長の児浦良裕先生と工学院の教務主任の田中歩先生であることが先月の本機構定例会で発表されました。お二人は、先述の21世紀型教育機構の研修のプロトタイプを、長年毎月試行錯誤して実践してきました。そして、幾つかの加盟校とも連携して構築してきたのです。その実績をぜひ分かち合っていこうということになったのです。
そして、もう一つの事業が計画されています。それはまだ公開できません。しばらくお待ちください。「プロジェクトX世紀」と称しておきます。21世紀型教育機構のもう一つのビジョンは「グローバル教育3.0」です。このビジョンを完成するためにも21世紀型教育機構3.0のアップデートは必要です。
しかしながら、ビジョンやシステムのアップデートの実行は、常に同時に次のアップデートも想定していなければ、自己変容や進化は停滞します。21世紀型教育機構3.0は今年離陸しますが、2021年に役割を終えて着陸します。したがって、そこから2025年問題を乗り越えて、再び離陸するために、グローバル教育4.0とそれを実現するための21世紀型教育機構4.0が組み込まれています。この飛行時間はかなり長くなる予定です。
その準備が、「プロジェクトX世紀」です。
「21世紀型教育センター」の成果の発表は秋を予定しています。5月及び6月は、「21世紀型教育センター」による加盟校の教師対象の非公開研究会を行います。公開21世紀型教育啓蒙セミナーもまだまだ行っていきますが、それには加盟校の21世紀型教育の質の向上も必要だからです。
現在の首都圏の私立学校の現状は、偏差値競争プラットフォーム以外に、21世紀型教育機構プラットフォーム、シリコンバレー系プラットフォーム、IB系プラットフォーム、通信高校系プラットフォームなど多様化が進んでいます。互いに切磋琢磨して、より質の高い私学教育が生まれるダイナミズムが生まれています。
教育の質、授業の質、テストの質、評価の質など質の時代がはっきりと到来したことを歓迎いたします。生徒1人ひとりの才能開花の環境がやってきたからです。ここに日本の、そして世界の希望があるからです。(2019年5月21日)
チャレンジとは、説明会に来校した小学校6年生を対象とし、入試問題対策(解説)を行う時間です。小学校5年生以下の生徒にはクラフト作りを実施しています。
詳細はこちらのページからご覧ください。
2018年12月16日(日)、平成最後の21世紀型教育機構のカンファレンスを、千葉で開催します。
2040年を起点として2つの未来を創る教育について考えます。
この2つの教育による未来制作方法についいて学びます。