会員校別記事一覧

八雲学園 9ヶ月ハイレベル英語プログラム(2)

今回はバックアッププログラムを拝見した。よく世界のテニスプレイヤー錦織選手の海外でのインタビューシーンが話題になる。英語で意志を伝えるだけではなく、外国人インタビュアーの質問を切り返したり、いなしたりている様子があまりに自然で、グローバルな活躍をするときの英語力のロールモデルになっている。

そして、16人の3ヶ月留学から帰還した生徒の英語の授業は、まさに錦織流だった。

(UCサンタバーバラ大学3ヶ月留学クラスのエッセイライティング授業。オールイングリッシュで対話)

工学院 IB型考える授業公開(1)

工学院は、2015年に入学する中1生から、3つの新しいコースを開設する。「ハイブリッドインタークラス」「ハイブリッド特進クラス」「ハイブリッド特進理数クラス」。また、2018年には、高1から「IB日本語DPコース」「文理特進コース」「医歯薬サイエンスコース」を設置する予定。

要は、文科省もスーパーグローバル大学を指定し、世界大学ランキング100位内の大学に肩を並べようとしているところからもわかるように、日本の大学受験勉強がグローバル大学入学準備教育に変化しようとしている。

工学院も、この動きを見通して、着々と準備を進めているが、その中間発表として、3日間に渡る公開授業を行っているので、取材した。by 本間勇人:私立学校研究家

工学院 IB型考える授業公開(5)

今回の公開授業は、フィールドワーク、個人ワーク、PIL、PBLという一連のアクティブラーニングの手法を一望できたと同時に、中1から高3までの発達段階に応じて、そのようなアクティブラーニングの構成要素の組合わせによる≪衡平≫の創意工夫も感じられた。

中1のアクティブラーニングの創意工夫;講義→個人ワーク→PBL→プレゼン

中1の地理では、いきなり個人ワークを行うのではなく、ICTと黒板の両方を活用して講義をして知識の整理をしてから、それらの知識を活用して、ある程度見通しがつく、それでいて正解は一つでないフロークエスチョンを投じていた。

工学院 IB型考える授業公開(4)

PBLを授業で行うことはいかにして可能か?本来、1つのテーマについて数か月、1年、あるいは3年間ぐらい探求を深めていく学び合いの体験がPBL( Project Based Learning)と呼ばれている。それだけに、このPBLは生徒1人ひとりの世界観を広げ深めていくし、チームワークやリーダーシップ、メンターなどのコミュニケーション行為も育てていく。

しかし、21世紀型教育では、授業は知識を教えるのではなく、知識を活用する方法や好奇心を公共的な関心に広げていく学び方を学ぶことが目的になっている。というのであれば、PBL的な学び方、学ぶ意欲を授業で学ぶことは可能なはずである。

実際IB(国際バカロレア)のプログラムはそのようになっているわけだから、大学や企業における研究や開発のためのPBLではなく、学び方、学ぶ意欲、多角的な考え方、多様な発想法を学ぶ場として授業を捉え返そうとしているのが工学院の教師なのである。

工学院 IB型考える授業公開(3)

大学入試改革一体型の新学習指導要領に向けて改定作業がスタートしている。新学習指導要領の眼目は脱知識偏重教育。それを実現するために思考の過程を重視するアクティブラーニングが注目を浴びている。時同じくして、東大や京大の教授陣中心に、「聞くだけの授業は終わりにしよう」というインタラクティブティーチングの講義が、オンラインで行われる。大学の教員、中高の教員が主な対象者。

子どもたちの未来が開かれる期待が大きいが、残念ながら、すぐにアクティブラーニングの理論が教育現場の実践に結びつかない。というのも実践の経験値をくみ上げることが、現状では難しいからだ。なぜなら、今まで一方通行型講義形式でやってきたのだから、広くアクティブラーニングのサンプリングやプロトタイプがないのは当然だ。

そんな中、工学院は挑戦者として、手探りではあろうが、アクティブラーニングに学校全体で取り組み、自らプロトタイプを模索している。

(まずは、自分なりの考えをワークシートに整理していく)

工学院 IB型考える授業公開(2)

今週から、文科省はいよいよ学習指導要領改定の作業に入る。2019年から2021年にかけて段階的に実施する予定の大学入試改革一体型の学習指導要領改定の作業である。

大学入試が従来型の一点刻みの知識定着度を評価する試験から、学びの体験や高度な思考力など人間力全体を評価する入試にシフトするのに伴い、小中高の学習指導要領も「思考力・判断力・主体性」を重視し、脱知識偏重というカリキュラムイノベーションを開始する。そして、そのためには授業も一方通行的講義形式からインタラクティブティーチングやアクティブラーニングに転換する予定。

工学院は、このような動きを、先行して動いていた世界全体のグローバルラーニングの潮流から読み解き、すでに先駆けてカリキュラムイノベーションに挑んでいる。今回の公開授業は、その準備段階の様子をありのままに公開した。

問答法

共立女子 世界を見つめるアクティブラーニング(2)

ニュース報告とブックトークとでは、扱う素材が違うにもかかわらず、生徒がアクティブに学ぶ活動は共通しており、共立らしい学びになっているわけですが、それはいかにして育っていくのでしょうか。ニュース報告にひき続き行われた菊地先生の授業を見学することによって、先生方の授業そのものが、生徒にとって学びのロールモデルでありメンタルモデルであるということに気づきました。

共立女子 世界を見つめるアクティブラーニング(1)

11月19日(木)、共立女子の中3の公民の授業で行われた「ニュース報告」。13日のパリ同時テロを受けて、戦争やテロが起こる根本的な世界問題を洞察する場となりました。

安全保障関連法や辺野古問題に横たわる問題が、今回のパリ同時テロの問題と根本的なところでつながっているかもしれないという世界問題を鋭く読み解く共立女子の生徒。18歳選挙のことも重ね合わせ、世界の問題を解決する国づくりにどうかかわるのかコミットする瞬間もありました。

ニュース報告のあとに行われた担当の菊地先生の授業も、その想いを授業につなげながら展開していました。「世界-自分-授業」がつながる。まさに世界の問題をアクティブに洞察する学びが広がっていたのです。by 本間勇人 私立学校研究家

三田国際学園 先鋭的オールアクティブラーニング

11月14日(土)、三田国際学園では、全校で、在校生保護者対象授業公開を行いました。どのクラスどの教科でも、先鋭的なアクティブラーニングを当たり前のように行っていました。「先鋭的な」というのは、1つは、どのクラスでも解が一つではない、創造的な思考をどこまでも広げていく授業展開であるということを意味します。

もう1つは、対話や議論、プレゼンが行われていて米国の大学のセミナーさながらのレベルになっているということをさしています。さらに、全員がiPadを自在にこなし、学びのツールから思考のテクノロジーにシフトしているということなどを示しているのです。

特に、インターナショナルクラスの理科や社会は、オールイングリッシュで行われていたのは圧巻でした。 by 本間勇人 私立学校研究家

八雲学園 優れたアクティブラーニング

文部科学省は、2020年大学入試改革構想において、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で「総合型」の入試や「合教科型」の教科横断型の新テストについて議論しています。また、2020年度にも小中高校で順にスタートする新学習指導要領について、22年度をめどに高校に必修の「公共」「歴史総合」(いずれも仮称)などの新科目を設ける案まで公表しています。

しかしながら、八雲学園の中3の「現代社会」のアクティブラーニングでは、もっと先進的な複眼的で総合的な世界を読み解き、世界を創る授業が展開していました。まるで。文科省の改革の行きつく先が、すでにここにあるかのようなシーンを目の当たりにして驚愕し感動したのでした。by 本間勇人 私立学校研究家

東京女子学園 模擬裁判でActive Learning(3)

模擬裁判の授業が終了後、今回サポートしてくれた弁護士の方々が、生徒にコメント。「証拠」が証拠として成り立つかどうか、事実を認定していく過程で、実によく考えていると感じたと。

今回の模擬裁判は、裁判の手続きをシナリオに沿って体験することとその体験の中で事実を「証拠」に基づいて考え抜いて明らかにしていくことであるが、その目標は達成されたとコメントした。

東京女子学園 模擬裁判でActive Learning(2)

最終意見陳述が終了後、いよいよ判決を決める段取りとなった。裁判官と裁判員の役の生徒は、別室で判決を決めるために議論。傍聴人と検察官、弁護人の役の生徒は、そのまま残り、判決がどうなるのか、自分たちなりの考えをぶつけあった。

東京女子学園 模擬裁判でActive Learning(1)

昨年末、2020年大学入試改革一体型の学習指導要領改訂の話題がリリースされるや、教育界は授業のアクティブラーニング転換の話題が喧しい。そんな中、東京女子学園は、すでに20年以上も前から弁護士の方々とコラボレーションして、模擬裁判を行ってきた。この体験学習こそアクティブラーニングと言わずしてなんて言おう。

しかも、起訴側と弁護側に分かれて、いわばディベートし、裁判員が判決を判断していく過程は、非常に深く考える学びの体験である。すでに事実を理解し、分析し、矛盾を見出していく思考過程と最終的には法感情で矛盾解決の判決を決断するリーガルマインドまで育成する本格的アクティブラーニングなのである。by 本間勇人:私立学校研究家

(東京女子学園中3生 模擬裁判でアクティブラーニングを展開しているシーン)

聖パウロ学園 パウロの森でアクティブラーニング

11月25日、時雨降る中、パウロの森で、高2のパウロネイチャープログラム(以降「PNP」)が実施された。文科省は、先月から大学入試改革一体型のグローバル学習指導要領改定作業を本格的にスタートし、授業の中にアクティブラーニングを活用することについても触れている。

聖パウロ学園は、キャンパス内にあるパウロの森でPNPを以前から行ってきた。このプログラムの手法は、まさにアクティブラーニングそのもの。PNPの1シーンを取材した。by 本間勇人:私立学校研究家

聖徳学園 グローバルリーダー育成ICTプログラム

11月6日、聖徳学園の山名先生の「なぜ、勉強するのか?」プログラムの前半が行われた。本サイトですでにその模様を掲載。12月4日は、その授業の後半が行われたので、再度取材。授業の展開の仕掛けは、前半と変わらないが、CMC(Computer-Mediated Communication)とFTF(Face-to-Face)の有効な統合が行われ、そのこと自体が今後グローバル人材を育成することになることに気づいた。画期的なICT活用のプログラムだったのである。

前半と後半の間はほぼ1ヶ月あったが、その間、世間では、文科省が大学入試一体型の学習指導要領の改訂作業にはいった話題で盛り上がり、各メディアは、一斉にアクティブラーニングとは何か、有効なICT教育とは何かなどについて取り上げ、教育現場の研修にもその波は及んだ。by 本間勇人:私立学校研究家

佼成学園女子 留学コース生が帰国報告

12月13日(土)に佼成学園女子中学高等学校で開催された、特進留学コース(KGGS)10期生帰国報告会に参加してきました。この報告会は、留学を終えた生徒たちが、身につけた英語力を披露するだけでなく、留学先の文化や歴史、ホストファミリーとの生活など、留学の経験について英語でプレゼンテーションを行うという企画です。会場には帰国した生徒のほか、生徒の保護者や教員の方、また来年度に留学に旅立つ高校1年生など、多くの聴衆が訪れ、帰国したばかりの10期生の報告を熱心に聞き入っていました。 by 吉川醇 (21会リサーチャー): 東京大学教育学部4年 

八雲学園 英語教育の革命

八雲学園の英語教育の評判が高いのは有名である。しかし、それで満足しないのが八雲学園である。本サイトですでにご紹介しているように、今年3ヶ月留学に16人の高1生がチャレンジし、高度なエッセイライティングやIB型思考のレベルのディスカッションができるようになっている。

そして、英語の表現力がパワーアップする英語によるドラマ・エデュケーションがさらにミュージカルエデュケーションに進化した。英語祭において、その真価が発揮されたのである。by 本間勇人:私立学校研究家

文大杉並の博学連携型STEAM教育立ち上がる

9月14日、「未来の先生2024」(桜美林大学新宿キャンパス)で、文化学園大学杉並(以降「文大杉並」)が、博物館で創造する愉しさに出会う「博学連携プロジェクト」のコミュニティを呼びかけるワークショップを行いました。
 
株式会社トータルメディア開発研究所と文大杉並がコラボして始めた複数の博物館とその学芸員との新しい創造的な学びを多くの団体と連携を拡大したいというものです。
 
実際に文大杉並で2日間かけて行ったエッセンスを40分でワークショップ体験をする超非日常的空間を創っていました。それゆえ満席の参加者の対話はものすごく盛り上がっていました。
 

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